遊びの天才である子供。
1つのおもちゃで色々な遊び方を思いつきますよね。
そして、10分おきに違う遊びへと変化させるのには本当に驚かされます。
その発想力が羨ましいです!
わたしにも5歳の息子がいますが、この子もまた遊びの天才です。
遊ぶことに全力な子供は時間が許す限り、○○で遊ぼうといつも誘ってきます。
そんな息子とわたしのやり取りはこんな感じです。
「おとー、一緒にブロックで遊ぼう!」
「うん!ちょっとまってね」
と返事をするわたし。
数分後…
「おとー、一緒に粘土で遊ぼう!」
「わかったー!ちょっとまってね」
と再び返事をするわたし。
それからまた数分後…
「おとー、一緒にお外で遊ぼう…」
「いいよー!ちょっとまってね」
3度目のわたしの返事に息子は、
「もうっ!!」
「おとーは、ちょっとまってね…ばっかじゃん!!」
このように言われてしまいます。
自分の都合に合わせて何気なく使ってしまうこの言葉。
あなたにも同じような経験がありますでしょうか?
家事や洗濯、掃除や片づけをしているときに遊びのお誘いやお願いごとの催促をされると、ついついこの言葉を返してしまいますよね。
しかしこの返事、子供は大嫌いなのです!
では、子供はなぜこの言葉が嫌いなのか?
他にどのような返事の仕方や方法があるのか?
この記事では、子供が ”ちょっと待ってね” が嫌いな理由と嫌がらずに待っていてくれる方法をご紹介します。
なぜ大人は ”ちょっと待ってね” と返事をするの?
あなたの子供は一人遊びが大好きでしょうか?
それとも誰かと一緒に遊ぶことが大好きですか?
子供の相手をしていると、わたしたち親は自分の時間が激減しますよね。
これは、どの家庭の親もそうではないでしょうか。
限られた自分の時間をさらに減らされたくないと、感じるのが本音ですよね。
子供は本当に可愛いですし、たくさん一緒に遊んであげたいと思います。
でも親にもやりたいことや見たいテレビ、読みたい雑誌がありますよね。
自分の時間と家庭での役割に少し疲れたとき、ふと子供のお誘いも後回しにしようと考えてしまうのです。
普段は子供のお願いやお誘いを優先しているのに、自分の手が空いていないから後回しにしなくてはいけない…でも可愛い子供のお願いだから早くしてあげたい。
そんなとき、都合よく言い訳ができる言葉が “ちょっと待ってね” なのです。
わたしたち親はこの言葉で子供がわかってくれると思い、ちょっとだけだからと自分にも言い聞かせて使っているのでしょうね。
ちょっとだけという曖昧な時間を設けることで、多少遅くなっても仕方がないと子供と自分に言い聞かせ正当化しているのだと思います。
しかしこの言葉、子供には全く伝わっていないのです。
では、子供はこの言葉をどのように感じているのでしょうか?
なぜ子供は ”ちょっと待ってね” が嫌いなの?
遊ぶことが大好きな子供は、どんな遊びにも全力です。
そして、全力で遊ぶ子供に対してわたしたち親は、全力で応えなくてはいけません。
なぜでしょうか?
それはもちろん、一緒に遊ぶことを子供が一番に望んでいるからです。
親と一緒に遊ぶことが楽しくて一緒に色々な遊びをしたいから、子供は誘ってきます。
そんな中、わたしたち親から言われる ”ちょっと待ってね” は子供には辛い言葉なのです。
「なんで遊んでくれないの?」
「どれだけ待てば遊んでくれるの?」
こんな風に子供は感じているのでしょうね。
子供はいつまで待てば良いのかわからない、この曖昧な言葉が大嫌いなのです。
これは子供の年齢が低いほど感じることです。
時計の見方もわからず、大人よりも体感時間が長く感じる子供には本当に大変なことなのです。
体感時間については有名な法則もあります。
人の体感時間は生きてきた年齢に反比例すると考えられている法則です。
例えば30歳の親と5歳の子供をこの法則で考えると、子供の体感時間は大人の6倍以上の長さになります。
これは1年・1日・1時間のどれで考えても、子供は大人の6倍以上の体感時間を感じてしまうのです。
つまり、子供に10分待たせるとその6倍である1時間以上の体感時間となります。
ちょっと待ってと言われ1時間も待たされると、大人でもイライラしますよね?
「まだ待たせるの?」
「遅いよ!早くしてよ!」
このように感じ、急かしたり手伝ったり何かしらの方法で気持ちをぶつけます。
この行動は子供を待たせているときに必ず言われる、 ”まだ~?まだっ?” と全く一緒です。
子供が待つことを嫌いなのは、このような理由があったからなのです。
なぜ、子供が ”ちょっと待ってね” が嫌なのか納得ですよね。
では、子供を嫌がらずに待たせるにはどうしたら良いのでしょうか?
子供を楽しく待たせる方法とは?
あなたは、時間が経つのが早いと感じるのはどのようなときでしょうか?
逆に時間が長く感じるのはどのようなときですか?
やはり楽しいことをしていると、時間が経つのは早く感じますよね。
また、何かに集中しているときも同じように早く感じます。
もちろんこれは子供も同じです。
体感時間が大人より長くても楽しいことや集中できることがあれば時間はあっという間に過ぎるので、待っていることが嫌ではなくなります。
つまり、子供を待たせることで大切なのは、待っているのではなく遊んでいると感じさせることなのです。
自分の用事が終わるまでのあいだ子供が一人で夢中になれることを提案し、遊ばせながら待たせる工夫が必要になるのです。
そこでポイントとなるのは、子供に10分待たせるのは大人を1時間以上待たせるのと同じだとわたしたち親が理解していることです。
10分だけと考えずに子供が夢中になれるもの、夢中になれば1時間だってできてしまうことを提案するのが大切になります。
では、具体的にどのような方法があるのか?
わたしが子供を待たせるのに使っている3つの方法はこちらです。
- ちょっと○○していてね!!
- ゴールは○○が終わったら!
- お手伝いしてくれるかな?
言葉の言い換えや伝え方を工夫するだけで、子供のテンションは上がります。
子供をその気になさせることが大切ですよね。
ちょっと○○していてね!!
これは ”ちょっと待ってね” を言い換える方法です。
いつものように子供から誘われたので、ちょっと歌っていてと伝えました。
そうしたら…もうノリノリで歌いだし有名アーティストが行うライブのように次から次へと歌っているのです。
幼稚園で流行っている曲やYouTubeで流行っている曲、自分のお気に入りの曲をダンスまでしながら歌っていました。
結局、わたしの子供は遊びの誘いも忘れて散々歌い、歌い疲れたらYouTubeで歌を聞き一人で1時間ほど過ごしていました。
そして思い出したかのようにまた、誘ってくるのです。
ゴールは○○が終わったら!
子供が嫌いな ”ちょっと“ という曖昧な言い方を避ける方法です。
例えば、 ”今、お風呂を洗剤で掃除しているから、水で洗剤を流すまで待っていてね” とゴールを決めて伝えてあげると、子供にも理解しやすくなります。
また、ゴールするまでの時間と子供が何かをする時間で競争するのも良い方法です。
お風呂掃除とおもちゃのお片付け…どちらが先に終わるかよーい!ドン‼と急にはじめると子供は楽しくお片づけをします。
お手伝いしてくれるかな?
子供がお手伝いをしてくれると親は褒めますよね。
親以外にも兄弟、おじいちゃんやおばあちゃんも褒めてくれます。
褒められることが大好きな子供は、お手伝いをお願いすると意外とやってくれます。
そして、自慢げにみんなのもとへお手伝い内容を話に行きますよね。
簡単にできるお手伝いがある場合、お手伝いをお願いするのも子供を待たせる良い方法です。
ただし、子供のことを気にしながらになるので完全に自分のことには集中できません。
洗濯や掃除などで子供を待たせるときには、良い方法ですよね。
まとめ
今回、ちょっと待ってね…子供は嫌い?!その理由と嫌がらずに待たせる3つの方法についてご紹介をさせていただきました。
その内容はこちら
- なぜ大人は ”ちょっと待ってね” と返事をするの?
- なぜ子供は ”ちょっと待ってね” が嫌いなの?
- 子供を楽しく待たせる方法とは?
この記事を読んでくれたあなたへ。
参考になりましたでしょうか?
子供にとって ”ちょっと待ってね” がどんなものなのか少しでも伝わっていれば幸いです。
そして、子供が楽しく待っていられるような方法があれば、どんどん試してみてください。
わたしは、5歳の子供に口癖のように ”ちょっと待ってね” と使っていました。
しかしそれが、子供にとって嫌いな言葉だと知り、今はこの言葉を使わない様に心がけています。
遊ぶことが大好きでどんなことにも全力で挑む子供。
わたしたち親も全力で向き合ってあげられたら良いですが、仕事・家事・趣味とやらなくてはいけないことがたくさんあります。
それでもわたしたち親は、常に全力な子供と向き合わないといけません。
可愛い自分の子供の為であり、親としての責任もあるからです。
さいごに、
この記事は、子供についてわたしの考え方や思いを書いています。
わたしと同じような悩みや疑問を持っているあなたにとって、少しでも参考になってくれたら幸いです。